目次
1. 省エネ診断とは?
省エネ診断とは、省エネの専門家が現地に出向いて設備を確認・調査し、その後のヒヤリング・各種データに基づいて省エネを診断するサービスです。
省エネ診断をすることにより、下記の項目が分かります。
・どの設備でどれくらいの省エネができるか
・削減できる使用量や金額
・使用量削減によるCO2の削減量
・各種省エネにかかる投資金額
・上記項目から割り出した投資効率・投資回収
省エネ診断することにより、事業者様は省エネを実施するか否かの判断基準ができます。
また、省エネを実施する際のメリットやリスクも知ることができるのです。
省エネ診断には以下の2通りの診断方法があります。
① 設備を確認し、大まかな数値を導き出すという方法
② 設備に測定器を付けて、正確な数値を導き出すという方法
②の測定器を付ける方法は、診断に費用や時間がかかってしまうため、実際には①の簡易的な診断によって概算をつかむ省エネ診断がオススメです。
1.1. ツールや省エネ項目を理解してれば、自分たちで診断可能?
設備関係やメンテナンス業者等以外の一般の企業では、ツール(測定器等)を所有していたとしても、省エネの診断は難しいと思います。
なぜなら、例えば電力関係の場合ですと、分電盤や対象機器には100Vや200V、もしくはそれ以上の電圧が流れているため、測定には大変危険が伴います。それに加え、どのタイミングでどれほどの期間の測定が有効か等も分かりにくいからです。
また、省エネ項目の理解にしても、一部の省エネ項目は把握していたとしても、全ての項目を把握して、最大効率の省エネの可能性を探っていくのは難しいと思います。
よって、省エネを診断する際には専門家に依頼することが望ましいと言えます。
しかし、大手の省エネ関連会社に省エネ診断を依頼すると、診断だけで50万円、100万円ほどは普通に請求され、分厚い報告書と大量のデータが提出されることになるでしょう。
オススメとしては、実際に省エネ対策の実施の有無やどう実施するかを判断するかなど、必要最低限の報告内容であれば、もっと低価格若しくは無料で診断してくてれる会社も有りますので、そのような会社に依頼するのが良い方法といえるでしょう。
当社でも、無料診断を行っておりますので、興味のある方はお試しください。
2. 業種別で見る省エネ診断
業種によって設備や稼働時間、使用状況等が様々ですので、省エネ診断する際のポイントが変わってきます。
比較的稼働時間が長い業種では、省エネ効果は高くなる傾向があります。土日休みなど稼働時間が短い業種では、同じ機械をつけたとしても効果が低くなる傾向があります。
2.1. 工場の省エネ診断とは
工場の省エネは大きく分けて、以下の2つに別れます。
① 生産設備
② 生産設備以外
まず②の生産設備以外では、電気関係として照明・空調が省エネ対象となります。
次に①の生産設備では、その設備ごとに省エネ対象となりうるかを確認していきます。
例えばファン・ポンプ・エアーコンプレッサーなどがある場合は、確実に省エネ対象に挙がってきます。
生産設備になってくると、どうしても省エネ対策が難しいという場合も多々あります。
その場合には設備自体を最新の省エネの設備に変えるなど、リニューアルすることが有効になります。
しかし設備自体を変えるとなると、どうしても導入金額が高くなり、投資回収が悪くなります。
その場合には補助金等を使って、設備投資負担を軽くして設備を導入することをオススメします。
2.2. 宿泊業の省エネ診断とは
宿泊業の省エネは、電気関係、水道関係、ガス・重油等の燃料関係が対象となります。
稼働時間が長いので、費用対効果・投資効率がよくなる傾向があります。
電気関係では、照明・空調・ファン・ポンプのモーター関係が省エネ対象となります。
また水道関係では、厨房の蛇口・浴場のシャワー・トイレ等が省エネ対象になります。
さらに宿泊業では、ガス・灯油・重油等の燃料関係の使用量が多いと思いますので、省エネの対象となってきます。
宿泊者数によって稼働状況が変わるので、省エネ診断の際には利用人数などのデータも必要となってきます。
当社でも各種省エネ商品がございます。ご興味がありましたら、こちらをご覧ください。
→ 電気関係(ファン・ポンプなどモーター関係)の省エネ商品について知りたい方はこちら
→ 燃料関係(主に重油・灯油)の省エネ商品について知りたい方はこちら
→ 燃料関係(主にガス)の省エネ商品について知りたい方はこちら
2.3. 飲食業の省エネ診断とは
飲食業の省エネは、照明・空調関係が省エネ対象となります。またキュービクルのついていない低圧電力を使用している場合も電子ブレーカーを取り付けることによる電力削減が可能となるため、省エネの対象となります。そのため、動力設備の確認が必要となってきます。
また、水道関係も多く使っていると思いますので、厨房の蛇口やトイレなども省エネ対象となります。
当社でも、電子ブレーカーの設置を取り扱っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
2.4. 医療系・介護福祉の省エネ診断とは
医療系・介護福祉の省エネは、さきほどご説明させていただいた宿泊施設の対象とほぼ同じになります。
電気では照明・空調設備が対象になり、水道関係では厨房の蛇口・シャワー・トイレが対象となっています。
燃料ではガス・灯油・重油が対象となります。すべてどれくらいの使用量か、どのような使い方をしているかもポイントになってきます。
医療系・介護福祉系につきましても稼働時間が長いので、省エネ投資回収・投資効率がよくなる傾向があります。
2.5. オフィス・公共&教育施設の省エネ診断とは
オフィス・公共&教育施設の省エネは、電気関係としては照明・空調関係が省エネ対象となります。またキュービクルのついていない低圧電力を使用している場合も、電子ブレーカー取り付けにより省エネの対象となります。
水道関係としては、トイレ等が省エネの対象となります。大便器小便器等、たくさんの利用者が使われると思うので、省エネの効果が高くなると思われます。
3. 設備別で見る省エネ診断とは
設備によって対策は様々です。
省エネの可能性を探っていく中でいくつかの対策が上がってくるのですが、実際にはそれに対する対策の投資費用と投資効果をみながら最適なものを探っていかねばなりません。
3.1. 空調の省エネ診断とは
空調には大きく分けて、全館空調の空調設備と、個別空調のパッケージエアコンの2パターンになります。全体的には個別のパッケージエアコン設備の割合が高いです。
全館空調であればファン・ポンプ等のモーターを制御することにより、電気使用量を大幅に削減ができる可能性があります。
パッケージエアコンの設備では、下記のようにいくつかの対策があります。
・空調をコントロールする
・空気の循環をよくする
・エアコンの能力の向上させる
・空気の循環をよくする
・エアコンの能力のロスを防ぐ
各設備・各お客様の要望に合わせて診断し、報告させていただきます。
当社でも空調の省エネ商品がございます。ご興味がありましたら、こちらをご覧ください。
3.2. ボイラーの省エネ診断とは
ボイラーの省エネは、大きく分けて2パターンがあります。
一つは最新の省エネの設備に切り替える、もう一つは現状の設備に対策を加えることです。
現状の設備対策を加える対策に関しても、重油・灯油等の液体燃料に対しての対策と、都市ガス・プロパンガス等のガス燃料に対しての対策とそれぞれ異なります。
当社でもボイラーの省エネ商品がございます。ご興味がありましたら、こちらをご覧ください。
→ 燃料関係(主に重油・灯油)の省エネ商品について知りたい方はこちら
→ 燃料関係(主にガス)の省エネ商品について知りたい方はこちら
3.3. コンプレッサの省エネ診断とは
コンプレッサの省エネは、現状の使い方によって変わってきます。
複数台数利用している場合であれば、台数制御ということを考え、その中でインバーター方式を使用するなどをして、省エネ効果を目指すような対策ができないかを探ります。
また使用状況からエアー漏れがないか、適切な圧であるか、適切な温度であるかも確認します。
年数がある程度経過し、経年劣化したものであれば、コンプレッサーの能力の回復をさせるやり方が有効かどうかを探っていきます。
機械の入れ替えを考えている場合は、現状のコンプレッサーに比べて最新式のコンプレッサーに変えた場合の省エネ効果を探り、導入費用に補助金を使えないかを探っていきます。
3.4. 生産設備の省エネ診断とは
ファン・ポンプ・コンプレッサー以外の生産設備に関しては、設備そのものを省エネ対策することは難しいので、最新の省エネタイプの設備にした場合の省エネ効果を確認します。
現状の機械がまだ数年使えたとしても、省エネ効果が高いのであれば、早急に代替機械の検討に入るのが良いかと思います。
3.5. 照明の省エネ診断とは
照明の省エネは、一般的には現状の蛍光灯などをLEDに変えることが有効な手段です。
LEDは一般的な蛍光灯と比べ3〜5倍ほどの定格寿命で、4万時間以上の長寿命となっており、ランプの交換の手間や代金が減らすことができます。特に高所や交換が困難な場所において交換頻度を減らせることは、大変メリットが有ります。
1番のポイントは稼働時間がどれくらいかによって省エネ効果と投資回収が変わってくることです。
稼働時間が長い場合は、省エネ効果が高くなり投資回収が良くなるので、LED化を進めた方が良いと診断します。
逆に稼働時間が短い場合は、現状のまま様子を見るという判断になることもあります。
しかし稼働時間が長くても、使用場所が高温のためLEDの損傷が激しくなり、寿命が短くなってしまう場合はLEDへの交換が不向きとなります。
また、使用場所が低温であったり、振動が多かったり、オイルミストによって腐食するような場合もLED化へのリスクがありますので、環境を確認することも必要になってきます。
必要であればLED以外の高効率水銀燈ランプ等への対策もとることができます。
弊社でも証明のLED化を請け負っております。お気軽にお問い合わせください。
4. 省エネ診断の流れ
① 問い合わせ(無料)
メールや電話でお問い合わせ下さい。電力や水道、燃料(重油・灯油・ガス等)の各種料金削減など、お客様のご要望や省エネに関する課題・お悩みを聞かせていただきます。
② ご説明・状況確認(無料)
電気や水道、重油(灯油)、ガスなどの使用状況を確認させていただくとともに、課題・お悩みに応じてジャスト・エナジーがご提案できるサービスをご紹介し、お客様の抱える問題点を解決する道筋をご説明します。
③ 仮提案(無料)
確認した使用状況などを元に概算の削減金額、投資費用を見積もってご提案します。本格的な省エネコンサルティングをご希望される場合は次の段階へと進みます。
※仮提案後、現地調査などを進めた上でご導入に至らなかった場合は、調査費用を申し受けさせていただきます。
④ データ収集
対象機器の毎月の使用量・使用金額や利用状況などのデータをご用意いただき、検討材料にさせていただきます。
⑤ 現地調査・ヒヤリング
現地へお伺いして、対象設備の詳しい内容や稼働状況、周辺環境などを含めた調査を行い、状況を確認します。
⑥ 提案書作成・省エネ対策設計
データと現地で確認した状況を基に、費用対効果の良い省エネ対策を検討。投資費用と省エネ削減効果を算出して、省エネプランを作成し、お客様へご提案します。
5. 無料で省エネ診断受けるなら、株式会社ジャストエナジー
省エネ診断を分かりやすく説明するためにお医者様に例えます。
優れたお医者さまは患者を診断して病気を見つけ、治療方針を決め、施術をしてくれます。
それと同様に省エネ診断についても、様々な診断をして解決策を提示し、きちんと対策までしてくれる会社が望ましいです。
お医者さまに「あなたは癌です。」と言われ、「治療はできません。」では困るように、省エネ診断をしても、「対策はできません」と言われたら困ると思います。
また省エネ診断をしてもらう会社は、様々な分野の省エネ対策のノウハウや商品がある会社が望ましいです。
もし、LEDや空調の省エネが得意な会社が省エネ診断をすると、どうしても得意分野の省エネしか提案してこないと思います。
実際には他の部分(例えば節水や燃料削減)の省エネ効果及び投資効果が高いのにもかかわらず、得意分野の省エネばかりを提案されたのでは、良い提案になりません。
分かりやすく医者で言うならば、骨折をしているのに風邪薬を処方されるようなものです。
よって、省エネ診断は様々な分野・種類の省エネ対策のできる会社で受けなければ、十分な効果が得られないので、注意が必要です。
弊社ではすでに、省エネ・環境改善事業者として15年以上の実績をもち、過去に対応した事業者は累計500か所突破、設備不具合率0%、省エネ実現率99%以上の実績があります。
空調や動力での電力削減や節水システム、環境改善(防汚・防錆・劣化防止)、燃料代削減など事業所の省エネをお考えなら、ぜひ一度ご相談ください。
すでに省エネ効果が確認された50種類以上の省エネ商品から最適なプランをご提案します。
現地調査やヒアリング、収集されたデータから省エネ計算の根拠と想定値を明確に提示し、不明点に関してもご納得いただけるまでご説明いたします。
省エネ補助金に関してのご相談も受け付けていますので、お気軽にお問合せください。